気になる仕事内容

自衛隊看護師の気になる仕事内容を紹介します。特殊な環境に身を置く機会も多い仕事です。

気になる仕事内容

自衛隊看護師の主な仕事内容

自衛隊看護師の主な仕事内容は自衛隊関係者への看護業務や災害地に派遣された際の支援、国際平和維持活動への参加、災害やテロを想定した野外訓練などが挙げられます。怪我や病気に苦しむ人に向けた看護業務という意味では、一般的な看護師とは変わりありません。一般人だけでなく、防衛省の職員やその家族なども看護の対象に含まれます。災害地への支援や国際平和維持活動への参加、有事に備えた訓練については、一般的な看護師と大きく異なる部分です。自衛官看護師は看護師であり、それと同時に自衛隊員でもあるので、定期的に訓練を行います。30kmほどの山道を、荷物を背負いながら歩く徒歩行進訓練や、射撃訓練、野営訓練などを行い、いざという時に備えます。
普段は、一般的な看護師の制服を着用して看護業務を行います。病院内で迷彩服を着ることはほとんどないでしょう。ただし、会議や式典などで自衛隊の制服に着替えることはあります。

自衛隊病院での仕事

自衛隊病院とは、防衛省が運営している病院です。以前までは自衛官やその家族が対象でした。自衛隊員が怪我や病気をした際に、職場に復帰できるように支援することを目的としています。しかし、現在は一般人に対する診療も行っています。とはいえ、患者の受け入れは限定されており、常に一定の空き病床を確保しておかなければなりません。有事の際に負傷者を収容、または突発的な災害への対応が必要になるからです。その時の状況に応じて、診療体制や診療対象の優先度を変更することもあるでしょう。こういった特性があるため、自衛隊病院で働く看護師は突発的な事象が発生した際に、臨機応変に患者を受け入れるための対応力が求められます。近年の例でいえば、新型コロナウイルスへの対応が挙げられます。ダイヤモンドプリンセス号で多数のコロナウイルス感染者が出た際に、東京都世田谷区の自衛隊中央病院で患者の受け入れを行いました。当時、新型コロナウイルスは治療法が確立しておらず、未知のウイルスでした。一般の医療機関では扱いが分からない状況です。このように、有事の際は世界でも前例の少ない感染症の患者を受け入れなければならず、そこで働く自衛隊看護師にはあらゆる対応力が求められます。
感染症だけでなく、災害地で負傷した人や治療が難しい患者のケアなども、自衛隊看護師が担当します。そのため、看護師としての技術や経験だけでなく、国民のために最前線で働き、役目を果たすという強い信念も必要になるでしょう。

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