自衛隊看護師とは何か?

自衛隊看護師とはどういった仕事なのか、興味のある人に向けて基本情報を紹介します。

自衛隊看護師とは何か?

自衛隊看護師について

自衛隊看護師とは、自衛隊に所属する看護師の通称です。特別職国家公務員に分類され、自衛隊病院や自衛隊基地、災害地などで看護業務を行います。また、発展途上国での看護業務や看護技術の指導といった、国際平和維持活動に加わることもあります。自衛隊看護師には「自衛官看護師」と「技官看護師」の2種類あり、それぞれで異なる役割を担います。
自衛官看護師は、看護師としての業務だけでなく、自衛隊員としての任務や訓練も行います。そのため、射撃訓練や戦闘訓練などを行う必要があります。自衛隊病院や自衛隊基地が主な勤務地で、所属は陸上自衛隊の衛生科です。階級が与えられますが、防衛医科大学校看護学科を卒業した場合の階級は曹長となります。
一方、技官看護師は看護技術を提供する業務に携わります。災害地に派遣されることはなく、一般的な看護師と近い役割を担います。自衛官看護師のように階級が与えられることもありません。防衛省設置法では「命を受けて、技術(教育に関するものを除く)に従事する」と定義されています。

一定の基準が設けられている

自衛隊看護師には、一般的な看護師とは異なる基準が設けられています。まず、年齢制限があります。防衛医科大学校看護学科に入学する場合、自衛官看護師を目指す際は18歳以上21歳未満、技官看護師を目指す際は18歳以上24歳未満でなければなりません。中途採用に関しても、年齢制限が設けられるケースが多いです。中途採用は募集時期が不定期で採用人数が限られているので、一般的な看護師の転職よりも狭き門といえるでしょう。
加えて、自衛官看護師は身体検査を通過しなければなりません。災害地などの厳しい環境で業務を行うことになるため、健康な身体と体力が求められます。身体検査の基準について、男女共通なのは「体重が身長と均衡を保っている」「両方の裸眼視力が0.6以上または矯正視力が0.8以上」「色盲または強度の色弱ではない」「聴力が正常」「多数のう歯または欠損歯がない」です。身長は、男子が「150cm以上」、女子が「140cm以上」となっています。

まとめ

以上が、自衛隊看護師の基本情報です。自衛官看護師の場合は、日常的に看護業務に携わるだけでなく訓練を行う機会もあります。大変な部分も多いですが、それだけ社会貢献度も高いです。国民が窮地に立っている際に、看護分野において重要な役割を担う、やりがいの大きい仕事です。また、国家公務員として働けるので、好待遇で給与が安定しているといった魅力もあります。

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