手当や福利厚生が充実している
特殊な環境で専門性の高い業務を行うこともあり、自衛隊看護師は手当や福利厚生が充実しています。

各種手当
自衛隊看護師に支給される基本的な手当としてまず挙げられるのが、特殊勤務手当です。災害地への派遣や訓練など、特殊な任務に従事した場合は災害派遣手当が支給されます。航空医療救護に従事する際は飛行任務手当、潜水艦医療支援に従事する際は潜水任務手当など、特殊任務に応じた追加手当も用意されています。
加えて、勤務地域によって地域手当が支給されます。金額は勤務地域によって異なります。転居を伴う場合は、異動関連手当も支給されます。その他の一般手当としては、扶養手当や通勤手当があります。これらの手当を考慮した場合、特殊任務に就く自衛隊看護師であれば、3年目でも年収が600万円を超えることもあります。
福利厚生
自衛隊看護師向けの福利厚生としてまず挙げられるのが、住宅支援制度です。単身者には官舎が用意されており、民間の賃貸住宅に比べて格安で利用できます。官舎以外で生活する場合でも月額最大2万8,000円の住宅手当が支給されるので、経済的負担を最小限に抑えられます。また、医療保険や年金制度も充実しています。医療保険は共済組合への加入となり、医療費は2割負担で済みます。高額な医療費への備えも万全で、人間ドックの費用補助なども設けられています。年金制度は共済年金が適用されます。加えて、退職後の医療継続給付や遺族補償制度も充実している点が魅力です。
休暇制度については、年間20日の有給休暇が付与されます。別枠で5日間の夏季休暇も設けられており、長期休暇を取得できる環境が整っています。産前産後休暇や育児休暇、その間の給与保障についても充実しています。主要な自衛隊病院には院内保育所が設置されているので、子育て環境に悩むこともないでしょう。
また、キャリアアップ支援制度も設けられています。資格取得や海外研修などを積極的に支援しており、キャリアアップを目指す看護師を後押ししてくれます。
まとめ
以上が、自衛隊看護師に支給される手当や福利厚生です。安定した待遇と各種支援制度が用意されており、自衛隊の昇進システムに準じて着実にキャリアアップできます。また、専門性を高めて自ら待遇アップを実現することも可能です。医療技術の進化に応じて、自衛隊における医療にも変化が生じています。特に、災害地における医療の提供や支援においては、自衛隊看護師の役割が今後ますます重要になります。新たな専門分野の開拓や高度な医療技術の習得に興味がある人にとっても、最適な環境が整っているでしょう。